スイス・アルプス・ハイキング

3日目 7月12日(月) 晴れ

日本人観光客様、貸切? ユングフラウヨッホ

グリンデルワルト、早朝散歩
日の出前にホテルを出て、町の中心から離れる方へ歩いてみました。いつか何かで見たような風景の連続です。
グリンデルワルトの象徴、ヴェッターホルンの向こうから朝日が昇ってきます。教会の尖塔、まわりの牧草地を順に明るく染めて、朝日は拝みたくなるほど神々しい。


ユングフラウヨッホへ
ユングフラウヨッホへの登山列車は、何故か大津、琵琶湖のプレートをつけてゆっくりゆっくり絵葉書そのままの景色の中を進みます。
スイスは、90年も前に観光立国を目指して、何とアイガー北壁の中にトンネルを掘り、ユングフラウとの鞍部まで列車を通してしまったのでした。
アイガーの裾をゴトゴト登っていた列車がトンネルに入ってしばらくしたら、アイガーヴァントという大きな窓が開いた駅で止まります。以前自殺者が出て、今はガラスが入っているから首を出せませんが、このアイガーのどてっぱらにあけられた穴は、トンネル工事で出る土砂を捨てるためにあけられたものだったとか。


窓から見える風景は、アイガーやユングフラウの麓に広がるベルナーオーバーラントといわれる地域です。右下は、今泊まっているグリンデルワルト。左下は、帰りにそこまで歩くクライネシャイデック(=小さい峠、2061m)。ちなみに大きい峠=グロースシャイデックもあって、ここから見えない右の方らしい。このパノラマを見ると、歩けばどこでもそこがハイキングコースという感じがします。

こんなところに日本のポスト
ユングフラウヨッホ(3454m)は、ヨーロッパ一大きいというアレッチ氷河がガスで見えず、ほんの少し外に出て歩いただけで、トンネル内の駅に続く施設をうろうろするばかり。誰かが世界で一番高いところにある郵便局とポストというので、喜んで時間のある限り絵葉書を書いて、日本でもほとんど見かけなくなった丸いポストに入れました。
ユングフラウヨッホ、地下鉄の駅並みに満員でした。日本人が9割くらいいたのではないかと感じました。売店で買い物しているのも、その前のデスクではがきを書いているのも、みんな日本人に見えました。1日だけのスイス観光に、ヨーロッパの各都市からここへ来るツアーも多いのだとか。世界で一番高いところのポストねぇ。日本人泣かせなんでしょうねぇ。大津プレートの登山列車にこの赤いポスト。スイス人は商売上手?



アイガーグレッチャー〜クライネシャイデック・ハイキング
帰りはトンネルを抜けたすぐの駅アイガーグレッチャー(=アイガー氷河、2320m)から歩き始めました。間近で見る初めての氷河。先端は泥を巻き込んで汚い。現在はアイガーの岩の切れるところで氷河は終わっていますが、数十年前までは、これから行くクライネシャイデックのすぐそばまで先端が来ていたそうです。今世界中どこの氷河も温暖化のせい?で年々後退しているのだとか。

昨日のフィルストと違って、ここのお花畑は圧倒的に黄色い花が多かった。もちろん時期によっても違うでしょう。
登りに乗った列車が通るのをやり過ごして線路を越えて歩くのはなんともいい感じ。ハイキング感いっぱい! ヤッホー!

うーんと元気いっぱいだったらグリンデルワルトまでも歩くことはできるそうですが、ここから登山列車に乗って下りました。列車を待つ間に、観光客との写真撮影用に飼われているらしい、くたびれ果てたようなセントバーナードとツアーお約束事の記念撮影。
ここで初めて鳥の姿を見かけました。といっても、カラスとスズメ。やはり人のいるところで生きる鳥なんですね。




夕食、有名ベテランガイド、ごり押し
夕食は、自由夕食のはずだったのに、全員を自分の友人のレストランに強制的に案内しようとして、スイス在住の肉親と一緒に食事することになっていると断る若いカップルに、別の時にすればいいとか、無理なことを言います。すごい剣幕で、ノーと言えずに困っていた若いカップルに、自由夕食のはずよ。たとえ、決まった食事だとしても、断ることはできますよ。とおばちゃんふたりで声をかけました。他にも、自分で得た情報から別のところへ行きたい人もいたかもしれないのに、このガイドさん、食事の席で本やバッジを売ったり、みやげものや登山用具は自分の友人のところで・・・と、熱心すぎたり。メインのオムレツはあまり口に合わなかったし、そんなこんなで楽しい食事とはいえませんでした。