スイス・アルプス・ハイキング

7日目 7月16日(金) 晴れ

大好きケーキ・モンブラン

朝の散歩
今日はシャモニーへ移動。ツェルマット最後の朝です。夜明け前に起きて、町を歩いてみました。昼間の人通りがうそのように静かで誰も歩いていません。大きなシャレー(山小屋)風の駅が明かりはついていますが、人影はありません。

シャモニーへ
いまや見慣れたシャレーと牧草地が続くスイスらしい景色の中をしばらく走って、フランス語圏のシェールに近づいた頃には車窓は一変して、明るい日差しの下、ブドウ畑が広がります。夏休み中の中学生らしい少年たちのサイクリング隊が道端に見えました。コスチュームもヘルメットも本格的。さすがサイクリング王国です。
シャモニーはフランス。普通、国境を越えるにはいろいろ面倒な手続きがあるのでしょうが、ここでは、国境手前のみやげもの屋で買い物して、レジを通るときにパスポートを見せて両替を済ますことで、簡易審査終了ということでしょうか、本当の検問所はすっと通ってしまいました。

ブドウの段々畑 国道で止まっているサイクリング隊 国境手前のみやげもの屋
シャモニーに近づくと、道端に淋しいしょぼしょぼのヤナギランのような花が多い。日本の秋のススキの雰囲気です。道を曲がると、車窓にシャモニー山群が見え隠れします。しばらく南国の雰囲気の中を走った後、また氷河をいただく峻険な山々が見えるのは嬉しい。
左側に、今からロープウェイで登るグランモンテ展望台のあるエギーユベルトドリューが見えます。
ここからは、写真でよく見る独特の鋭い錐のような三角のドリューがまったく違って見えています。

シャモニーに着く前に、グランモンテ展望台(3297m)に登りました。それにしてもこれはまったくひどい写真、平にご容赦。

目の前に見えるふたつの大きな山、
左はシャルドネ針峰(3824m)、右はアルジャンティエール針峰(3900m)
手前を流れるピンク色の氷河は、アルジャンティエール氷河。この下にトンネルを掘って氷河の移動を調べているそうです。シャモニーでは氷河研究の学会がよく開かれるそうで、町のすぐそばに大きな氷河がいくつもあるシャモニーの特性をいかしてのことでしょう。研究だけではない。なんと、氷河の下の水を水力発電に利用しているなんて、見ただけでは想像もつきません。
シャモニー(1036m)の町は、深い谷間にある、明るい活気のある町でした。




モンブランはケーキ
ヨーロッパ最高峰モンブラン(4807m)が
雲の間から顔を出した、ケーキだぁ!
右下にひょっこり顔を出したのは明後日登る
予定のエギーユ・デュ・ミディ
この間30秒、ラッキー、山の雲は気難しい
危険の看板があっても、
出て行く人はいそうな感じ
後姿の人は私たちのグループの人
危険なことはしません
大好きなモンブラン・ケーキの形の謎が解けました。
いろんな“モンブラン”ケーキがあるけれど、どれもてっぺんがまあるいドーム型。どうして?分かりませんでした。自分が実際に見るまでは、本当のところ、マッターホルンはうっすら分かるとしても、アイガーもユングフラウもモンブランも、姿はよく分かっていないのがおおかたではないでしょうか。モンブラン。姿も音もいいネーミング。ますます好きになりました。モンブラン?はい、いえ、ケーキ。



ホテル アルピナ 《シャモニー》
ツェルマットであまりひどかったからでしょうか。シャモニーではいい部屋に当たりました。大きなダブルベッドにひとりでは却って落ち着かなくて、片隅でひっそり?横になりましたが、水まわりの洗面所とトイレはそれぞれ別室で、それもベッドルームとは長い廊下を挟んでだから、大変居心地のいい部屋でした。
ベランダからの眺めがよく、四方を高い山に囲まれ、深い谷にいることがよく分かります。モンブランのすぐ横の白い山、錐のようなドリューも見えます。アルプスの山の街としては俗っぽいと言う人もいるけれど、街の賑わいも、私にはいい感じで楽しい。
ホテル・アルピナ 広いゆったりした部屋 大きなダブルベッド 足の届かないトイレ、
顔を洗いにくい高い洗面台
には困ったけれど・・・