蝶
蝶といえば、日本でなら、お花畑や林の中を思い浮かべます。南米で私たちが訪れたところでは、アマゾンで少しとイグアスの滝の上の大河で、いろいろの種類、たくさんの群れが乱舞するのを見ました。イグアスの滝周辺にいる蝶は、NHKテレビでは250種といっていましたが、本には300種とも500種とも書いてあります。まだ徹底的に調査研究されたことがないのでしょうか。

“悪魔ののど笛”へ行くために、アルゼンチン側の観光用トロッコ列車に乗りました。そのトロッコ列車がゴトゴト進む横で、大小さまざま、黄、黒、青、茶色、赤などの蝶の群れがすごい。赤土の道の濁った水溜りに集まって、その水を吸っています。蝶って花の蜜を吸うんじゃなかった? トンボが水辺でというのは分かりますが、蝶が水辺? 

滝の上一面水浸しの森林を貫いている遊歩道の上や、終点駅では、またちがう種類の蝶がより大きな群れで乱舞。群れは同種のことが多いけれど、入り混じっていることもあり、地べたでただ羽を閉じたり開いたりなんて群れも。なんとも幻想的な光景です。ひらひら舞う蝶を撮るのはむずかしく、写真はとまったところだけ。名前が分からないのも鳥と同じです。ただ上の蝶だけは、数字の“88”と誰かがふざけたのかと思いましたが、本当に現地でそう呼ぶそうです。“88”に見えますねぇ。

右下だけアマゾンで写した蝶。歩くMiさんの肩にとまってしばらくじっとしていました。日本でも蝶もトンボも、よく人にとまります。逃げ出せるよほどの自信があるのでしょうか、ただ自分のとまったところが分からないだけ?