動物
アルマジロ、ピューマ、アナコンダ。南米の動物といわれてとっさに出てくるのはそのくらいです。アンデスもアマゾンも、爬虫類も哺乳類もごっちゃ。残念ながらというか当然、今回かれらには会えませんでした。今回野生の姿を見かけたのは、イグアスの滝で、人間慣れしているアナグマとトカゲ。イキトス近くのアマゾンの島でイグアナ。他は、アンデス高地の家畜で、ラクダの仲間のリャマ、アルパカ、ピクーニャでした。

イグアスの滝は、滝そのものがすごい迫力で、水と岩とまわりの木々だけで十分目を楽しませてくれますが、さすがに森林と水辺と、意外だけれど観光客と、条件がそろって、鳥、蝶、動物が一番よく見られました。上の左右のトカゲは体長40センチくらいの同じ個体です。腹部が黄色いのはこの格好をしてくれないと見えません。アリガトね。

上のトカゲと同じくイグアスの滝、ブラジル側の遊歩道で。最初1頭だけのときには追いかけてこの後姿を撮りましたが、次に出会ったのは6〜7頭の集団で、跳びかかられて驚きました。とっさに箕面のサルを思い出しました。きっとえさねだりでしょう。アライグマかとよく見たら鼻先が長い。アナグマだと教えてもらいました。

奥アマゾンで、ボートから陸にいるイグアナを見たときには興奮しました。イグアスのトカゲもアナグマも出会えたのはうれしかったのですが、少し気味が悪かったのも事実。
しかし、このイグアナは、風貌と風格がちがいます。やさしげな緑色をしていますが、強そうなわっか模様のしっぽと背中にびっしり並んだたてがみ状のものは恐竜の生き残りを思わせるに十分。すぐには隠れず、その雄姿をしっかり見せて、木登りまでしてくれて、なかなかの役者でした。

左は、アマゾンのピラニア。釣り上げられたところ。ギザギザの白い牙のように鋭い歯はさすが肉食と思わされますが、こいつはこの夜のおかずになりました。淡白な白身魚の味でした。
右はマチュピチュの遺跡の中で草を食んでいるリャマです。絵になるから入れてあるのでしょう。リャマとアルパカは、同じラクダの仲間でよく似ていて、並べられても私たちには多分見分けがつかないでしょうが、毛の質が違います。アルパカの毛は長く柔らかくて、セーターなどの衣類に使われ、リャマの毛は硬く短いので、綱とか袋に使われるとか。ピクーニャは最上質の毛を持つので乱獲され、激減して今では特別に保護されているそうです。
アルパカは、4000メートルと非常に高いところが生活圏で、リャマはそれよりは低いところで飼われるそうです。アルパカもリャマも、色は白、薄茶、茶、濃茶、黒の単色のも、ブチもいるようです。白単色ばかり放牧されているのを見るほうが多かったのですが、いろいろいました。(旅日記17日目をごらんください