7日目 3月15日(土) 晴れ
起きたのは5:00。ちゃんと寝たのは2時間。その前に倒れこんで寝たのが2時間。合計4時間寝てれば、ま、いいか。
今日は水着にゴムぞうりで、昨日少し水しぶきを浴びたのなんて、どうってことないようなすごい体験。国立公園だから、環境を考えての電気自動車とジープを乗り継いだあと、ゴムボートに乗り、低いほうの滝とはいえ、滝の真下の岩にボートの先が当たるところまで何度もUターンして、目も開けていられないほどの滝水を浴びました。数えた人がいて、6回だったとか。
キャーキャー叫んで大喜びの私たちに、ボートを操縦するおにいさんが、満足かと何度もたずね、私たちも何度もグーと応える。親指と人差し指で丸を作るしぐさはこちらではとても卑猥なことを意味するそうで、決してやってはいけないとブラジルで言われて以来、親指を突き出す欧米式のグーをやりながら、大・大満足。6回とは大サービスだ。ガイドの鍋山さんが朝1番にこだわった理由が分かった。待たされないのと、朝1番は誰だって元気にがんばって仕事するからねぇ。
白く泡立つ茶色の滝水。キャー、来たぞー、すごーーーい、キャー、また来たぞー。カメラはまったく役立たない。ビニール袋に2重に入れてしっかり結んで結び口を下向けて、写すどころじゃない。守るのがやっと。たのしかったぁーーーあーーあーー。
これが遊歩道? 長い鉄橋を “悪魔ののど笛” まで歩く |
びしょぬれをシャワーで流して着替え、お昼はスルビというなまずの仲間の料理を食べました。
午後、アルゼンチン側にバスで移動し、観光用トロッコ列車に乗ったあと、滝の上流の川というより、どこまでが川か想像もつかない一面水浸しの大森林に1筋通された鋼鉄製の遊歩道を往復で50分ほど歩いて、“悪魔ののど笛”と呼ばれる滝の最奥部まで行きました。
トロッコ列車がゴトゴト進むその横で、大小さまざま、黄、黒、青、茶色の蝶の群れの乱舞がすごい。赤土の道の汚い水溜りに集まって、その水を吸っているように見えるのがとても違和感があります。蝶って花の蜜を吸うんじゃなかったの?トンボが水辺で大乱舞というのは見ますが、
蝶が水辺になんて。終着駅や遊歩道ではもっとすごい種類の多さと数でした。
何年か前に水位が8メートルも上がって、以前の遊歩道が崩れ、今のは昨年できたばかりということでした。できる前はここもボートで滝の近くまで行っていたそうです。上をボートでとはちょっと怖い感じ。
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ゴーと聞こえていた音がどんどん大きくなって
昨日ブラジル側から見えたちょっと引っ込んだところが
見えてきました |
U字型になった滝群の最奥部“悪魔ののど笛”は雨季の終わりで水量多く、茶色くあわ立って、すさまじい轟音とともに流れ落ちる滝と水煙は言葉では形容しがたいものでした。
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ここはアルゼンチンだから
国旗掲揚台の真ん中はアルゼンチンになっています
左がブラジル、右がパラグアイ |
イグアスの滝の近くにブラジル、アルゼンチン、パラグアイの三国国境があります。T字になった川が国境という川岸には、それぞれ自国の国旗の色をした大きいモニュメントが立っています。
上の国旗掲揚台とは違います。
近くの町はいずれもイグアス市というような名がついて、ほとんど観光で成り立っているようです。写真左側の広い川は、幅41メートル深さ60メートル、ブラジルとパラグアイの国境を流れてきたパラナ川で、下流はアルゼンチン、ブエノスアイレスのラプラタ川となって大西洋にそそぎます。パラナ川に直角にぶち当たるのが、写真では右下の細いイグアス川。こちら岸はアルゼンチンです。
右側の向こう岸はブラジルで、左岸はパラグアイ。イグアス川は幅10メートル、深さ40メートル、イグアスの滝を経てここでパラナ川と合流しています。
島国日本には絶対にない三国国境。見たところただの川の合流地点ですが、人間の暮らしに直接大きく影響する国境というものの感覚は私たちには分からないですねぇ。
夕食はホテルのなかのレストランでマス料理。あっさりしていますが、何せ量が多い。悪いけど半分残しました。地元の料理を食べたいと思うのですが、残すのは悪いようで、いつものホテルでのビュッフェスタイルのほうがいいだろうかと思ってしまいます。
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