奈 良 散 歩

             奈良は、古都といっても市内も郊外も京都と雰囲気が違います

            
            都が置かれた時期が古く、建物も仏像も古風でおおらかで

            
            日本最古といわれるものも多く、どこを歩いても歴史を感じます

            

          


斑 鳩

法 起 寺
2013年 4月 15日(月)

法隆寺とともに日本で最初に世界遺産になった三重塔
収蔵庫前から撮った写真、ひどい逆光・・・



収蔵庫には、正面に大きい木造十一面観音立像、右横の方に小さめの仏像たちが
安置されているのがガラス戸越しに見られます
この春、法隆寺の秘宝展では、ここ法起寺の仏像など宝物が多数展示されています






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“法輪寺と法起寺”(2008年)
















法 輪 寺

4月15日は妙見会式の日だそうで、たまたまだったけれどいい機会だと参拝させてもらいました。

会式を終え帰っていかれる僧の方々

法輪寺の三重塔は、法隆寺、法華寺と並んで斑鳩三塔と呼ばれ、長く国宝でしたが
1944年(昭和19年)7月21日の落雷で焼失
1975年、幸田文氏の作品にもあるようにようやく再建なりました
いかにも新しく古い歴史を感じさせませんが、消失前の飛鳥様式の姿のままに建って
いずれこの塔も年月とともに歴史の重みを身に着けていくのでしょう



秘仏北辰妙見菩薩立像の入っている厨子が開帳され、3人の僧による読経あり
狭い妙見堂いっぱいの参拝者はほとんど途中退席する人もなく、珍しい法会経験でした。
平安後期の作だという仏像は、まだ彩色も所々残っていて
2本の手には巻子と筆、上向けに支えているように見える2本の手(?多分)には日輪と月輪。
壁際に折りたたみ椅子を用意してくれ、目が慣れて、薄暗い厨子の中の仏像がよく見えてきて
長時間眠くもならず、興味深くすごしました。





“法輪寺と法起寺”(2008年)
















法 隆 寺

4月11日~5月18日、夢殿の救世観音像の特別拝観に合わせて、斑鳩に行きましたが、
先に法起寺法輪寺で疲れたか、まず夢殿拝観のあと、少しくたびれてしまいました。

自分の記憶のいい加減さにはつくづくあきれ果てます。
前回救世観音を拝観した時には、思っていたより小さく感じて、その印象ばかり残っていたようで、
今回普通の人の大きさにびっくり。聖徳太子の等身大と言われることに納得でした。

法隆寺は東から入るとややこしく、道順通りに大宝蔵院へとはいきません。



夢殿のある東院伽藍だけは、通し切符ではない東院だけの切符が買えますが
他は、西院伽藍で全体の切符を買ってからしか入れません。
前にも、百済観音を拝観したくて、800円出して大宝蔵院だけまわって、損した気分になったことがあるのに
今回も行ったり来たり、切符を求めてうろうろしてしまいました。


 
金堂と五重塔 食堂


百済観音だけではなく夢違観音、玉虫厨子など、見るべき宝物がたくさんあって
やはり、大宝蔵院をとばすわけにいかないのです。

そこからまた少し戻って、春の特別公開秘宝展会場、大宝蔵殿に入りました。
ここは、別に入場料がかかります。
入ったところに、法隆寺とともに世界文化遺産登録20周年とうたって、
法起寺の寺宝が数多く展示されていました。
三重塔以外見るべきものもないような寺域も狭く衰退著しい寺のようだけど
しっかり、寺宝を守っていたのですね。



駅で買ったパンをお茶で流し込み、再び西院伽藍入口へ。中門の西から入りました。
多少疲れていても、入ってしまえば、中門と両側の回廊のエンタシスの柱、連子窓、
五重塔も金堂も外観、内部ともにすばらしく、疲れを忘れます。

ここでも自分の記憶のいい加減さを思い出しました。
五重塔の中の塑像群が意外に小さくて驚いた前回があって、
今回は、うん、ちょうどいい大きさだと自分にうなずきました。
きっと、法隆寺の仏像のことだけではないでしょうね。自分勝手な思い込み。
思い込む性質だと自覚しなくてはいけません。






“法隆寺東院伽藍”(2008年)





“法隆寺西院伽藍”(2008年)




“法隆寺西院伽藍”(2007年)