奈 良 散 歩

             奈良は、古都といっても市内も郊外も京都と雰囲気が違います

            
            都が置かれた時期が古く、建物も仏像も古風でおおらかで

            
            日本最古といわれるものも多く、どこを歩いても歴史を感じます

            

   



新 薬 師 寺

2015年 4月 22日(水)

雨ばかり続いていた4月中旬、母が呼吸困難で緊急入院した後、少し回復したけれど、根本治癒は無理なまま、
療養型病院へ転院の話が出て、母の病状のひどさにショックを受けたり、連日の面会に疲れたり、
心身の疲れを癒したくて、奈良へ行きました。





霊験を願って石仏をかじる信者から守られて金網張りだった小屋の金網がなくなっていました


おおらかで力強い、大好きな十二神将に護られて、鎮座まします目の大きい異国風面立ちの薬師如来坐像。
何度参拝しても、新鮮な驚きと感動を覚えます。1300年前の仏像。表情の豊かさ。動きとバランスの確かさ。すばらしい。
母が95年の人生を一生懸命生きてきたことを感謝し、苦痛が少しでも軽くなってほしいと祈りました。


 
庫裏への道、池の真ん中の橋をわたる 橋の上から見える青空


以前は、本堂の隅で見せていたビデオ映像を庫裏でと案内があったので、初めて庫裏への入り口を入ってみました。
新緑が目に鮮やか。仏像も建物も好きだけど、この芽吹きの緑と青空、いい季節になりました。
小さい池の向こうに建物が見え、真ん中に橋が渡してあります。庫裏の畳座敷に座布団が敷いてあって、
外国人の方がふたりビデオを見ておられました。
男性は足を投げ出していましたが、私は映像時間の長さが分からないし、
ズボンで正座はつらいので、縁側の外に立って見ました。

創建時の伽藍の規模や位置の説明、十二神将像に少し残っている色から類推して、
コンピューターで着色された立体像など、30分ほど、疲れるまでじっと立っていました。
若い頃は、何でも古色蒼然としたものを美しいと感じましたが、今は、原色に近くて、
補色関係にあるきらびやかな色付けに、当時の人々の喜びを感じます。





斑鳩
法起寺、法輪寺、法隆寺
(2013年4月15日)






散歩日記





のんびぃの日記帳





唐招提寺(2007)
唐招提寺・御影堂(2007)


旧旅日記>近畿中部







































新薬師寺を後にして、横の道を春日の森へ向かいます
奈良らしいひなびた味わい深い路地


誰も通っていない‘禰宜の道’
   
 古い大木が多い森の中でも新緑が目に沁みます  春日大社の石燈籠の根元に鹿の親子


春 日 大 社
第六十次式年造替記念ということで本殿特別公開、「磐座」初公開中。
いつ来ても、中門?あたりからは一般参詣者は入れず、本殿の屋根の一部がのぞける程度でした。
たまたまそんなときに出くわしたのだから、入らないと頑張ることもないでしょう。
1000円払って入りました。
いつもなら時の首相もここまでとか、
天皇陛下はここまで、とか足元を指し示しながら、案内係さんの説明。

撮影禁止ですから、中の写真はありません。


 
春日大社南門 参道の石燈籠


どこの観光地も外国の人が多い。中国、台湾、韓国でしょうか。幅広の参道を興福寺目指して歩きます。
日差しが強く、暑くて、大抵の人は上着を手に持っています。私も、
リュックの持ち手に掛けて歩きました。杖はついていませんが、両手を空けて歩くのが楽です。

荷茶屋、奥の外席 葛餅
















興 福 寺

 
建築中の中金堂は仮屋の中
3日前まで、中の見学と説明を受けられる特別公開があったけれど、今は、すっかり閉じられています


東金堂入口


東金堂は地味で、目立たず、国宝館のようにはみなさん入って行かれませんが、
ここにも、国宝仏像数々あります。私は、特に、四天王立像、十二神将、維摩居士、文殊菩薩が好きです。

国宝館には、人気の阿修羅像だけではなく、阿修羅を含む乾漆八部衆立像、
乾漆十大弟子立像、板彫り十二神将立像、他、数々の国宝・重要文化財が展示されています。
阿修羅像一体だけで、東京や福岡で特別展示された時には3時間待ちだったと聞きました。
関西に住むありがたさを感じます。

しかし、この時期、外国観光客だけじゃなく、修学旅行生の多いこと。
意外にみんな静かに見学していますが、なかなか前へ進めません。
国宝館は夏も冬もいつも混んでいますから仕方ないですね。