4日目 3月12日(水) くもり
フランスパン半分立てたような巨大岩に登る

リオ・デ・ジャネイロ2日目。今朝はうんとゆっくり。旅の途中からは3時起きなんてことが続くから、今のうちによく休んでおいてくださいとのこと。と言われても・・・4:30頃目覚め、湯沸し棒の試運転。これを買ったのは大正解でした。旅行前に読んだ本に、新兵器と紹介されていたセラミック湯沸し棒。前に買った湯沸しポットの体積1/5で180ccの水が約1分で沸騰するすぐれものです。お茶とおかきですっかり気分が落ち着きました。


朝食は、コパカバーナビーチに面したホテルの2階テラスレストランで。
リオ・デ・ジャネイロの特に海岸は、ブラジルという国について漠然と抱いていたイメージと随分違いました。こんなものじゃないよと言われてしまいましたが、コートダジュールとか、マイアミビーチってこんな風かと思いました。世界中からリゾート地として人々が集まってくるのでしょう。

今日はリオ・デ・ジャネイロの象徴のようなあの巨大岩、ポン・ジ・アスーカルにゴンドラで登りました。途中ゴンドラを乗り換えるウルカの丘というところに、国名のブラジルのもとになった染料の原木であるブラジルの木がありました。 ブラジルって木だったのか。眼下に海と街が見はらせ、背後に昨日のキリスト像が控えて、なかなかの景観です。

お昼は、街のレストランでシュラスコス料理を食べました。焼肉料理のことをいうようです。ながーい串に刺した肉片(鶏肉、牛の心臓、ソーセージ等)をそぎ切ったり、小さいのはただ皿に落とします。大きな鉄製かまどにいっぱい炭火をおこした上に、肉片を刺した長い串を渡して焼くところを見せてもらいました。しつこくなくてなかなかおいしい。

午後は、ミニバスで市内観光。
ユニークな円錐形のコンクリート造りのカテドラル
カテドラルと聞くと、重厚な石造りの装飾の多い大聖堂を思い浮かべますが、
これは・・・・・・
建てた当時はきっと賛否両論あったのではないでしょうか。


カーニバル会場というのには驚きました。大通りをサンバのリズムに乗って踊りながら延々と練り歩くのかと思ったら、500メートルくらいに見える直線会場の両側に野球場のアルプススタンドのような、阿波踊り観客席の超巨大版をつくって、谷間のようなところを練り歩いたのを審査して等級を決めるそうです。
もうひとつ驚くのは、本来カーニバル用につくったこの会場施設。1年に数日ではもったいないと、あとは学校として使っているのだそうです。これって逆転の発想?


世界一大きいというサッカー場、マラカナン・サッカー場にも行きました。サッカー場へ行き着くまでにかなり歩いて、まわりの施設も含めて広いところにあり、観客席の一番上から撮っても全体は写りません。写真は入り口にあったペレの足型。
中の店にはサッカー協会公認の公式グッズが販売されていて、平均年齢65歳くらいのメンバーだけど、結構みなさん息子さんやお孫さんにユニフォームなどを買われていました。

帰り道に寄ってくれたおみやげやさんは、ダイヤモンド研磨工場の見学ということで連れて行かれたのでしたが、実は南米一大きいらしい宝飾店さん、H.Sternというところでした。確かに、ダイヤの研磨作業を見せてもらいましたし、世界一の産出量を誇る水晶とか他の宝石の大きい原石が水族館かと思うような頑丈なつくりのガラス窓に展示されていて、どこででも見られるものではないようでした。ホー、ヘェーとため息をつきながらぐるっと見学してまわって出口のドアを開けると、そこは、何十ものブースに区切られた営業室というわけでした。
どのブースにも、営業マンひとりに大体カップルのお客さんがついて、白人さんが多いように見えましたが、みなさん熱心にネックレスなど次々にトレーを出させて見比べては買い込んでおられるようでした! 今までこれほど場違いな場所に入り込んだことはありません。逃げ出したい思いをこらえ、一緒に見学してまわったやさしい Saさんご夫妻の陰に隠れるように、案内されたブースに座りました。ソフトな物腰の若い日本人男性が担当でした。
結果だけ申し上げましょう。今年夏、長年のサラリーマン生活から足を洗う予定のつれあいに、エメラルドケースに包まれて傷がつかないという濃紺の12角形腕時計<おみやげのページはこちら>をプレゼントすることにして、清水の舞台から飛び降りました。派手だのかっこ悪いだの言われるかと思ったら、意外や意外、大変喜んでくれました。ま、飛び降り甲斐がありました。