京 都 散 歩 

             何年ぶりかのバスツアー参加。
            紅葉も楽しめるかもと申し込んだ
            “嵯峨野トロッコ列車と高雄、美山かやぶきの里”。
            心配していた天気は晴れで、紅葉は終わっていたけれど
            京のはずれの秋を楽しみました。
            

  




2015年 11月30日(月)

大阪梅田を予定の8:15より少し早く、揃ったところでバスは出発。次の集合場所は新大阪駅前。
ここで集まるのは初めてです。亀岡に行くのはここから北に向かうのがいいのでしょう。



新大阪駅表玄関でしばらく停車して、参加者の半分くらいがここから乗ってきました
枝ぶりの立派なケヤキが紅葉して朝日を照り返してきれいです


ト ロ ッ コ 列 車

トロッコ列車の始発駅亀岡は霧に包まれて寒く、この地域が冬はこうなのか、
今日1日嵯峨野までこの調子なのか、気になりました。
午前10時というのに、駅は大勢の人で大混雑。人気なのですね。乗車時間は約1時間。
意外にトンネルが多く、保津峡の川下りの舟と競争のようにゆっくり走る電車でした。
トロッコと言っても窓にはガラスが入っていて、吹きっさらしという感じではありません。


  



トロッコ列車の窓から保津峡を下る舟が見えます




東寺秋季特別展
(2015・11・11&11・20)




嵐山嵯峨野紅葉(2014・11・28)

下鴨神社・糺の森1(2014・05・28)
下鴨神社・糺の森2(2014・05・28)






散歩日記



のんびぃの日記帳





<旧近場散策>

<旧旅日記>近畿中部

























  
トロッコ列車終点嵯峨駅から、またバスに乗って、嵐山高雄パークウェイを走り
濃霧がなくなり上天気、保津峡のすごいようなU字に曲がった川の
こちら岸にある展望台からの見晴らしは見事でした
右写真の右側に写っている方が川上です



高 雄 ・ 神 護 寺


京都市の北西、昔から紅葉名所の一つ高雄の神護寺にやってきましたが、
バスを停めた駐車場が川の対岸、少し高いところにあって、坂になった階段をかなり下りた後、
寺への石段に取りつくことになり、添乗員さんがしきりに、400段あります、ゆっくり、途中で休みながら、
などと中高年の多い参加者に呼びかけていました 。

橋のたもとの楓も既に散ってしまっています。
これから数百段の石段を上った先に見ごろの紅葉は望めそうにありません



    
右写真、楼門が見えてきました


    



  
明王堂横の石段をもうひと踏ん張り上って、金堂を目指します

大分前からしくしく痛くなっていた左ひざが気になりますが、きっともうここへ来ることはないでしょう。
最初で最後の神護寺金堂参拝、サポーター効果を信じ、どうしても見てみたい強い気持ちでエンヤコラ上りました。



    

今までに何度も紅葉時に訪れている神護寺ですが、金堂参拝は初めてです
今までは、明王堂から左奥へ進んで、清滝川めがけてかわらけを投げていました
そのまま下りて、川に沿って歩き、清滝へ短いハイキングをしたものです




金堂には国宝の薬師如来立像、重文の日光月光菩薩像、
教科書などでよく見る源頼朝の肖像画の写しがありました
近年、この像は頼朝像ではないのではないかと議論の的になっているとか、
では誰かということについては確かな定説はまだないようです




金堂の上に多宝塔の屋根が見えていました。もう少し予習してくれば、そこにも上ったはずですが、
内部拝観できるかどうか考えもせず、しんどさに負けて下りてきてしまいました。
五大虚空蔵菩薩坐像5体(国宝)が一列に並んで安置されているとか。残念。




帰り、下りの石段が結構怖い
時間に余裕があったので、右手の茶店に入りました


  
はずれの方に座り、甘酒を頼んで、足元の散り残りの楓を見ながら、ほっこり温もりました
















美山かやぶきの里

昭和も戦後すぐの頃までは、日本の山里は大体こういう景色だったのではないでしょうか。
初めて行った美山の里でしたが、集落の人たちが今も日常を暮しているのが
作られた観光施設でなく、懐かしい感じで見せてもらいました。

だけど、やはり、こんな風に暮らしていくのは大変でしょうね。
かやぶきの技術継承のため始めたかやぶきの屋根再興でも、若者が働く場がなければ維持は難しいでしょう。





  
カヤを束ねて干している人がいました。
囲炉裏を使わないので今のかやぶき屋根は虫が食ったり傷んだり、昔ほど長持ちしないそうで、
長くて30年と言っていました。補助が出るので、許可が出たところだけ補修する状態で続いているそうです。
集落のはずれの方のあちこちに萱場がありました。この時期に収穫して干すのでしょう。


  
          屋根の一部を葺き替え中とか        今は民俗資料館として公開している民家内部
緑の苔がびっしり生えるのがいいことだかどうだか。



  
このあたり北山型の住宅の造りは入母屋造で、板壁、板戸で仕切られる
屋根の特徴は、屋根の両側にX字に架けた「馬のり」とも呼ばれる千木(ちぎ)と
その上にまっすぐ横に架け渡した「烏どまり」と呼ばれる雪割りがのっている


  
とても立派な緑の苔・・・家や屋根にとっていいのかな…気になります
集落の中心に祀られていたお地蔵さん



  
50軒の集落に、一つの寺と、八幡神社、稲荷神社と鎌倉神社と3社ありました
東の端のちょっと山の中にある知井八幡に行ってみました
昔ながらの立派な八幡様、掃除がきれいに行き届いて、住民の数は減っているのだろうに、
放っておくわけにいかない。みんなの協力が欠かせない日々の暮らしだと想像しました。

カヤと板では火が出ればすぐに燃えてしまいます。あちこちに、消防ポンプ格納庫がありました。