ハワイ島南側半分をぐるりと回る

   2日目 2月22日(月)

   ハワイで一番大きいビッグアイランドと呼ばれるハワイ島観光です。
   太平洋の真ん中のホット・スポットからマグマが吹き出し、島が出来、太平洋プレートに乗って、
   その島が少しずつ北西方向に移動して、ホットスポットが活動する度に、新しい島が生まれ、
   帯状に次々と島が連なっていって、ハワイ諸島になっていると言われます。
   現在のハワイ諸島では一番古い島がカウアイ島(誕生は500万年ぐらい前)で、今回の旅で、3番目に訪れます。
   今日観光するハワイ島(誕生は約40万年前)は、一番新しい島です。
   
   バスで走っていると、二つの大きい山が見えて、一つはマウナ・ケア山(標高4,205m)。もう一つはマウナ・ロア山(4,169 m)。
   富士山よりも高いけれど、すそ野が広くてとてもそんな高い山には見えません。


     
   最初は、コナ・コーヒーのお店。ホノルルの出店にもおいていないここにしかないという限定品をついつい買ってしまいました。
   若くて歯が丈夫だった頃は大好きだったマカダミアナッツとチョコレート。
   帰ってから、家族は大して喜ばず、ひとりで金槌で粉砕して食べています。


黒 砂 海 岸

     
   今も噴煙を上げる活火山の島。溶岩がゴロゴロ続きます。

   
   溶岩ゴロゴロの黒砂海岸。アオウミガメが産卵に上がって来るそうです。この景色にはワクワクしますね。

       

   世界三大コーヒーの一つコナ・コーヒー畑が続きます。この辺りはかつて、日本からの移民がサトウキビ・プランテーションで
   働いていたところだそうです。最初、農場労働者として来る気でなかった日本人は大方帰り、
   その後、やってきた日本人は、よくがんばって、真面目で働き者と評価され、2世3世の世になって、
   どんな仕事についても優秀と高い評価を得たのだと、ガイドさんの弁。ガイドさん(男性)は日本生まれの日本育ち。
   日本の大学を出て、米本土で働いた後、ハワイ島に来たのだとか。

   バス移動中、ここに住んでいたカメハメハ大王の話。上陸してきたキャプテンクックと闘い、クックはこの地で死亡したとか。
   ときどき、あんちょこらしい紙の束を見ながら、熱心に説明してくれました。



シダの森と溶岩トンネル


      
      
       
    真ん中から芽を出したぜんまい状のものは煮て食べられるそうです。



      

   溶岩の通り抜けた跡がトンネルになっているところを歩きました。
   私たち一行しかここでは見かけませんでした。旅仲間は、ご夫婦3組、一人参加女性3人、合計9人の御一行様。
   いつも不思議だけれど、女性の一人参加の面々は非常に個性的。多分、私も・・・。




キラウエア火山

  今は活動期とかで、火口そばまで行けません。国立公園内に建つボルケーノハウスで
   火口を含むまわりの景色を眺めながら、昼食。ハワイ料理は口に合わず、入れ歯のせいもあって、
   ハワイに来てからちゃんと食事ができていません。想定内の事態だからへこんでいませんが。


       

   辺り一面、噴気というのか蒸気が昇っていて、面積はとても広いけれど、箱根のような感じ。
   ただ、ぽっかり空いた大きなカルデラ部分からの噴煙は活火山を感じさせます。



     
   別の展望台からの眺め。少し高いから、火口の雰囲気がよくわかります。
   これを見たかったのだけど、近づけないし、蒸気は少ないし。ちょっとがっかり。
   大カルデラは九州阿蘇で、昔、火口を覗き込んだ時、まわりの景色とともに火山の印象が強かったのを思い出しました。

   この後、ジャガー博物館、ビッグアイランドキャンディーズなどに寄ったようですが、まったく記憶にありません。



    

    
    向うは小高い丘に見えますが、多分、マウナロア山で、まっすぐの道路が直角に交差して、
    少しずつ植物に浸食されてきているまわりの溶岩台地の様子とともに、
    ハワイ島の大地がこれからもまだ変化するだろうと想像させます。



マウナケア山でサンセット

    高度順化のため、少し早目の夕食をオニズカ ビジター センター(2800m)、外のベンチで弁当をいただきました。
   ありがたいことに和食弁当で、おにぎり、野菜の煮物、焼き魚など、しっかり食べられました。
   寒い日本から着てきたセーターなどを着こんだ上に、ここで貸してもらったアノラックの上下でもこもこコロコロになって
   頑丈そうな四駆に乗り換え。 ここから先は、高度が高くなるだけじゃなく、くねくねの悪路が続くところもあって、
   ガイド兼運転手の元気な日本人青年がずっと面白おかしくしゃべりっぱなしのおかげか、 酔いそうなのも
   4000メートルを超えて高山病の不安もどこやらへ消えました。   


   

    画面真ん中、右から3つ目が日本の天文台、すばる望遠鏡だと聞きました。
    世界中から11の天文台が集まる有数の天文台群。4205mと高く、近くに明かりが無い。
   晴れることが多く天体観測研究に適している。もっと天文台を建てたい世界の天文学者に、
   これ以上はダメという地元ハワイアンの反対運動が起こっているそうです。
   マウナケアは、ハワイアンの創世記にも出てくる、聖地の中の聖地で、
   最高地点では、今も儀式が行われ、天文台は建てられないそうです。


   
  
     

     

   四駆から下りたら砂というよりつぶてが顔に当たって痛い。歩く人たちの邪魔をしても、
   車の降り口を反対側に向けてくれたガイドのお兄さん、ありがとう。
   風速20メートルと言っていましたが、酸素不足でフラフラの上に、砂つぶてはきつい。上の建物に見えるのはトイレです。
   トイレか車の陰にいないと目を開けていられません。4205㍍からのサンセット。
   雲海で下界が見えず、頭の中だけの感動です。

   山麓まで下りて星空観測になりました。月が明るくて、満天の星空とはいきませんでしたが、
   冬の星座の王者、オリオンから始めて、参加者の星座を聞きながら、比較的明るい星をつないで、示してくれました。
   日本より大分南のハワイだから、星の見え方は違って、ガイドさんの知識とレーザー光線と言っていた遠くまで指し示せる
   明かりで見やすく、話は面白く、見える星は少なかったけれど、楽しめました。
  
   それはもう夜のイベントですから、終わったのが10時過ぎ。ホテルに帰って風呂に入って、寝るのは日付が変わる頃でした。

   いろいろ誤解していました。キラウエア山が富士山より高い活火山だと勘違いしていました。
   標高1,247メートルらしい。天文台のあるマウナ・ケアとごっちゃに考えていました。
   ハワイ島は大きな山が二つあって、マウナケア山が休火山で、マウナ・ロアは活火山だとか、知りませんでした。
    粘っこい溶岩のまだ赤いところが見える場所へ連れて行ってもらえるのかと、期待していました。
   でも、ビッグアイランドハワイ島は楽しかった。地球とか宇宙とか、壮大な感覚に一瞬触れられました。




ハワイ4島めぐり
1日目(ハワイ島)


3日目(マウイ島)

4日目(カウアイ島)

5日目(オアフ島1日目)

6日目(オアフ島2日目)

7~8日目(帰国日)


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